工作のノウハウ

ボリューム

無音時に「ブーン」というノイズが聞こえることがあります。 これをハムノイズと言います。 原因はボリュームです。 ボリュームに取りつけたプラスチックのツマミに 手を触れるだけでハムノイズが増大したりします。

「ボリュームの外側の金属筐体」と「ボリュームに 接続されているアース線」を接続すると、 ハムノイズを解消できます。

ボリュームの外側の金属ケースは、そのままではハンダ付けしにくいです。 やすりで表面をゴシゴシして金属面をざらざらにしておくと、 ハンダ付けが容易になります。

ギャングエラー

アンプのボリュームは左右のの 2 つのチャンネルの音を 同時に調整する必要があるので、2 連ボリュームが必要です。 2 連ボリュームは、位置が 0 と max のときは左右で同じ値と なりますが、回す過程で左と右の抵抗値に違いが生じることが あります。これをギャングエラーと言います。 ギャングエラーが大きいと、左右の音量バランスが崩れるので、 アンプとして問題があります。

安い2連ボリュームを購入したところ、同じ型番の製品でも 当たり外れがあり、3 個のうち実用に耐えるのは 1 個でした。 オーディオ用の高級 2 連高級可変抵抗を使うと、 ギャングエラーは回避できます。

共立エレショップで購入できる 「オーディオ用2連高級可変抵抗器 Aカーブ 10kΩ×2 R2122G-RA1-A103」は高価(1 個約 1000 円)ですが、 ギャングエラーが小さく、よいです。 これまでに 3 個使いました。

マルツパーツで購入できる 「スイッチ付2連式ボリューム A特性 20kΩ RD925S-QA1-A203」は 1 個しか購入してないので、 たまたま良かったのかもしれませんが、 ギャングエラーが小さかったです。 安価(約 300 円)です。 スイッチなしバージョン(約 200 円)や 10 kΩの製品も 同等であると思われます。

東京光音電波という会社が出している非常に高価な製品(CP-600 シリーズ) (3000 円弱)もあります(共立エレショップで買えます)。