最終更新 2012.12.5
セルと呼ばれるデータを入れる箱が 2 次元の格子状に並んでいる。 セルの中に 1 個のデータが入る。
印刷したときに引かれるのは「罫線」 ここでの「枠線」は Excel の画面上での表示に関係する。 枠線の表示 「表示」→「表示/非表示」→「枠線にチェック」 枠線の色 「Office ボタン」→「Excel のオプション」→「詳細設定」 「次のシートで作業するときの表示設定:枠線の色」
◆ セルに入るデータの形式 主なデータ形式として「数値」と「文字列」の 2 つがある。 例えば「abc」は文字列だが「123」は「数値」の場合と「文字列」の場合の 両方がありうる。通常は「数値」である。 ◆ 表示形式 「右クリック」→「セルの書式設定」→「表示形式」 「標準」に設定すると Excel が適宜判断する。 「数値」に設定すると指定した桁まで表示する(四捨五入) 右端に少し空白ができる 「文字列」に設定すると文字列としてそのまま表示する。 ◆ 配置 「右クリック」→「セルの書式設定」→「配置」 以下のオプションがある 折り返して全体を表示する 縮小して全体を表示する ◆ Excel による自動変換 例えば、「標準」に設定されているセルに 4/1 と入力すると 表示形式が自動的に「ユーザー定義」になり、「4月1日」と表示する。 表示形式を「標準」「数値」「文字列」のいずれかに直すと 41000 という数値が入っている。41000 は Excel が独自に定義する形式において 4/1 を表す数値のようだ。 このような 4/1 → 41000 という自動変換を防ぐには 表示形式を「文字列」に設定しておく。
◆ 補完 セルを 1 個または複数個選択した状態で、 カーソルを右下の ■ に合わせると、カーソルが + になる。 その状態でドラッグすると、Excel が適切に判断してセルを埋める。 例えば 1 2 となっていたなら 1 2 3 4 のように値を自動生成する。 数式が入っている場合は適切な数式が自動生成される。 ◆ 貼り付け 「コピー」→「貼り付け」では思い通りの結果にならないことが多い。 「ホーム」→「クリップボード:貼り付け▼」→「形式を選択して貼り付け」 で貼り付けたい情報を選択する。 「値」を選択する場合が多い。 ◆ 改行を含むデータの入力 Alt + Enter 数式バーを 2 行にしておくと確認しやすい。
◆ 数式 = を書くと数式とみなされる。例えば = A1 + A2 と書くと、A1 + A2 を計算した結果がセルに表示される。 大文字と小文字は区別しないので = a1 + a2 と入力してもよい。 ◆ 絶対参照と相対参照 $ を付けると絶対参照になる = A1 A,1 ともに相対参照 = $A1 A のみ絶対参照 = A$1 1 のみ絶対参照 = $A$1 A,1 ともに絶対参照 ドラッグして数式をコピーしたときの動作が異なる。 ---> 絶対参照で指定した場所は不変 ---> 相対参照で指定した場所はシフトする ◆ 参照範囲の表示 数式が入っているセルにカーソルを置き、数式バー (リボンの 1 つ下の行) を クリックすると、数式中で用いたセルに枠が付いて表示される。
1 行目だけ常に表示する 「表示」→「ウィンドウ:ウィンドウ枠の固定」→「先頭行の固定」 右のスクロールバーの上の ▲ のすぐ上の部分をドラッグするとウィンドウ分割 特定の行の表示・非表示 非表示:「列を選択」→「右クリック」→「非表示」 再表示:「非表示にした列の両側の列を選択」→「右クリック」→「再表示」
◆ ページレイアウト 「ページレイアウト」→「ページ設定」の右下の ▲ をクリック 設定項目 縦置き or 横置き 拡大率 上下左右の余白 ◆ 改ページプレビュー 「表示」→「ブックの表示:改ページプレビュー」 ページ区切りの位置が表示される。マウスで点線をドラッグすると ページの区切り位置を設定することができる。 このとき、ページレイアウトの設定項目である「拡大率」が 自動的に再設定される。
「ホーム」→「フォント」の中に罫線のメニューがある。 あるいは「設定したい領域を選択状態にした状態で右クリック」 →「セルの書式設定」→「罫線」
「ホーム」→「スタイル:条件付き書式」→「ルールの管理」 例:60 未満のセルの塗りつぶしをピンクにする 「新規ルール」→「指定の値を含むセルだけを書式設定」
「ソートしたい範囲を選択」→「データ」→「並べ替えとフィルタ:並べ替え」
「入れ換えたい範囲を指定」→「コピー」 →「形式を選択して貼り付け:行と列を入れ換えるにチェックを入れる」
◆ 作成 グラフ化したい範囲を指定して 「挿入」→「グラフの右下の△」 範囲が長方形でないときは、Ctrl を押しながらドラッグ ◆ 良く使うグラフ 項目と値 縦棒 横棒 xy座標値 散布図 軸のとり方が xy 逆のときは 「グラフツール:デザイン」→「データ:行/列の切り替え」 横棒グラフを描くとき、下から上向きに順番に並ぶ。 これを逆にするには縦軸の「軸の書式設定」→「軸のオプション」を 「軸を反転する」にチェックを入れる。 ◆ 設定の変更 「グラフツール:レイアウト」 あるいは設定したい場所を右クリック 散布図や折れ線グラフにおいてマーカー(測定点にプロットする ○ 印)を 付けたり、色や形を設定したいときは、 「グラフの線を右クリック」→「データ系列の書式設定」→ 「マーカーのオプション(付けるか否か、形、サイズ)」or 「マーカーの色(外周線の色)」or 「マーカーのスタイル(外周線の太さ、スタイル) ◆ データの追加 「グラフツール:デザイン」→「データ:データの選択」→「追加」 あるいは 「何らかの系列の上で右クリック」→「データの選択」→「追加」 ◆ 系列名の変更 「グラフツール:デザイン」→「データ:データの選択」→「編集」 ◆ 第 2 座標軸の追加 「系列を右クリック」→「データ系列の書式設定」 →「系列のオプション」→「使用する軸を第 2 軸に設定」 ◆ 軸のラベルをつける 「グラフツール:レイアウト」→「ラベル:軸ラベル」
◆ 個数を数える COUNT(A2:A10) 数値が入力されているセルの個数を数える COUNTA(A2:A10) 空白以外のセルの個数を数える COUNTIF(A2:A10,">=0") 0 以上の数値が入っているセルの個数を数える COUNTIF(A2:A10,"<=40") 40 以下の数値が入っているセルの個数を数える COUNTIF(A2:A10,"○") ○が入っているセルの個数を数える ◆ 合計、平均、標準偏差 SUM(B2:B10) 合計を求める SUMIF(B2:B10,">=0") 0 以上の数値が入っているセルの合計を求める AVERAGE(B2:B10) 平均を求める。ただし文字列のセルは無視する。 STDEVP(B2:B10) 標準偏差を求める。ただし文字列のセルは無視する。 STDEV() を使ってはいけない。 ◆ 最大、最小 MAX(A1,100) A1 と 100 の最大値 MIN(A1:A20) A1 〜 A20 の最小値 ◆ 順位 RANK(A1,$A$1:$A$20) A1 〜 A20 の中で A1 は何位か? 数値が大きい方が順位は上 RANK(A1,$A$1:$A$20,1) 数値が小さい方が順位は上
IF(B2="○",0,10) 文字列との比較 「等しくない」は B2<>"○" この例では、真のとき 0, 偽のとき 10 IF(B2>=100,100,B2) 数値との比較 この例では、真のとき 100, 偽のとき B2 の値 IF(B2>=60,"○","×") 結果が文字列のとき " " で囲む この例では、真のとき "○", 偽のとき "×" 大小の比較 B2 > 60 60 を超える B2 >= 60 60 以上 B2 <= 60 60 以下 B2 < 60 60 未満 (注意!) IF の結果が数値のときは " " は付けない。文字列のとき " " で囲む。
◆ 数値の丸め INT(A2) 整数部を取り出す(負の数のとき INT(-1.2) = -2) ROUND(A2,1) 四捨五入して小数点第 1 位までの数にする ROUNDDOWN(A2,0) 切り捨てて整数にする ROUNDUP(A2,-1) 1 の位を切り上げる ※ 注意 ROUND 関数などで数値を丸めるのと 「セルの書式設定」で「表示形式」を「数値」にして小数点以下の桁数を 指定するのは、見かけは同じだが、セルの内容は異なる。 例えば、セルの書式設定で表示時に丸めたセルの値を足し算すると、 1.5 + 1.5 = 2.9 という結果が起こりうる。なぜなら表示時に 1.45 ---> 1.5 という丸めが 行われているとき、表示される値は 1.5 だがセルの中身は 1.45 である。 1.45 + 1.45 = 2.9 という計算が行われ、結果は 2.9 になる。
関数の中に関数を入れることができる。例えば =IF(B2="○",0,INT(E2)) B2 が ○ のとき 0 そうでないとき INT(E2)
例えば、セル A1 に名前を付けて R と呼ぶことにすると、 絶対参照 $A$1 と書く代わりに R と書けるので、 数式が見やすくなる。 名前を付けたいセルを選択した状態で、名前ボックス(セル A1 の 2 行上)に 名前を入れて Enter を押す。 あるいは「数式」→「定義された名前:名前の定義」 「数式」→「定義された名前:名前の管理」で名前を付けたセルの一覧表を表示する A1:A10 のような領域に名前を付けることもできる。