LTspice の使い方 覚え書き


◆◆ 参考図書 ◆◆

LTspice 入門編  神崎康宏 CQ出版社
トランジスタ技術 2011.6 特集 登地功   別冊付録 平賀公久

◆◆ 最初にやるべき設定 ◆◆

Tools → Control Panel → Netlist Options
Convert 'μ' to 'u' にチェックを入れる。

Tools → Color でカラーの設定
グラフのラインの色を見やすい色に変更しておく

View → Show Grid でグリッド表示

◆◆ 基本操作 ◆◆

インターフェースがかなり独特である。

ツールバーのアイコンを左クリックして、そのコマンドのモードに入る。
右クリック or ESC でそのコマンドのモードから抜ける。

コマンドを選択した後、対象となるオブジェクトを指定する方法は、
一太郎 Ver.3 の時代のインターフェースを彷彿させる。

例えば、コピー → ペースト したいときは、
Copy アイコンをクリックしてコピー範囲を指定し、
左クリックで Paste

space を押すと回路が画面中央に配置され縮尺が自動調節される。

◆◆ 回路部品の配置 ◆◆

・抵抗、ダイオード、コンデンサなど

アイコンを選択した後、左クリックで配置、右クリック or ESC で終了。

右クリックで数値などを設定
「回路記号」「素子の値」「素子の通し番号」それぞれ右クリックしたときに
設定できる項目が微妙に異なる。

抵抗の値を 1M と指定すると 1m になるので注意。1000k とする。
コンデンサの数値を設定するときに u をつけ忘れないよう注意。

回転:Move アイコンをクリックした後、部品をクリックして C-R
   C-E で鏡像反転

移動:Move で移動させると Wire は途切れる
   Drag で移動させると Wire は伸びる

削除:Del キーを押してハサミマークが表示されている状態で
   素子の上で左クリック

回路素子の値など文字の移動は、Drag をクリックした後、
文字をクリックして移動後、クリックで移動終了。

・電源、信号源、トランジスタなど

論理素子の AND 記号のアイコンをクリック
電源、信号源は Voltage

◆◆ 配線 ◆◆

Wire アイコンをクリック
左クリックで配線をすすめる。折れ線は、端点で左クリックの要あり。
Tina とは操作法が異なる(Tina では端点での左クリックは不要)ので注意。
左クリックした場所が、結線場所なら自動的に終点となる。

右クリック or ESC で配線モードから抜ける。

◆◆ 電源の設定 ◆◆

右クリックで設定

・Advanced ボタンをクリックすると詳細な設定項目が現れる。

・過渡解析の場合
 Functions の項目が有効になる。
 Sin 波の場合 Sine にチェックを入れる
 最低限設定すべき項目は DC Offset, Amplitude, Freq
  Tdelay で指定した時間だけ 0 を出力する
  Theta は 1/x のような包絡線を設定する

  パルス波の設定項目の意味は以下の通り
    Vinitial   V1 ( t=0 で V1 の最初からスタートする )
    Von        V2
    Tdelay     周期波形が開始するまでの時間
    Trise      V1 → V2 の時間
    Tfall      V2 → V1 の時間
    Ton        V2 の時間
    Tperiod    周期

  Trise Tfall を 0 にすると LTSpice のデフォルト値になる。
 数値にする。ある例では 0 にすると 1m となってしまった。
 0.001m のように微少な値に設定する。

・AC 解析の場合
 Small signal AC analysis の項目が有効になる

◆◆ 解析パラメータの設定 ◆◆

Simulate → Run で解析開始

Run を実行したとき何が起こるかは、
左下の方に書かれているコマンドを実行する。

. ではじまるのが有効なコマンド
; ではじまるコマンドはコメントアウトされている

.tran   過渡解析
.ac     AD 解析
.op     DC 解析

コマンドは Simulate → Edit Simulation Command で設定する。

過渡解析
  Stop Time (測定時間) のみを設定すると良い
 Maximum Timestep は設定しない方がよい。
 Δt は可変であり、空欄にしておくと最適な値に設定してくれるようだ
 ダイオードと RC 平滑化回路の場合、Maximum Timestep を明示的に設定すると
 電流の波形が乱れる。

LTspice は解析結果として全ての節点の情報を保持する。
何を表示するかは、解析終了後、測定点を設定する。

◆◆ 測定点の設定 ◆◆

Run マークのアイコンをクリックした後、観測したい点でマウスをクリックする。

マウスの位置に応じて、配線の上なら電圧プローブ、
素子の上なら電流プローブになる。

電流プローブの向きを逆にしたいときは、素子を 180°回転させて素子の向きを
変える必要がある。

電圧プローブをドラッグすると 2 点間の電圧を測定できる。

alt を押すと配線の上でも電流プローブになる。このときの向きは、
右向きか下向きのいずれかになるようだ。

一度設定すると、次回からはその設定が引き継がれる。

クリックする位置にラベルを付けておくと、グラフが V(ラベル名) となるので
見やすい。ラベルがないとき V(n001) のようになる。

測定点の delete はグラフウィンドウをクリックして
Plot settings → Visible Traces で ctrl + クリック で選択するか
Delete Traces のあとで V(input) などのラベル名の上でクリック

◆◆ グラフの設定 ◆◆

グラフウィンドウで左クリックするとメニューがグラフ用に変化する。

[Plot Settings] --> [Mark Data Points]
でデータ点が表示される。

◆◆ パラメータを変えての実験 ◆◆

変化させたい素子の値を「数値」ではなく「変数」で指定する。
例えば、抵抗の値なら 1k ではなく {r1} のように表す。
R1 が変数名である。

右端のアイコン .op を選ぶ

例:
.step param r1 list 1k 3k 5k    (値を列挙)
.step param r1 1k 5k 2k         (開始値, 終了値, 間隔)

◆◆ インストールできない場所で使う方法 ◆◆

C:\Program Files\LTC\LTspiceIV

以下をコピーし、scand.exe をダブルクリックすると
起動する。

「tool」→「control panel」などで設定した項目は
Windows7 の場合

C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\VirtualStore\Windows

以下に書きこまれる。

上記のフォルダは、アプリケーションがアクセスが禁止されている
フォルダにファイルやフォルダを生成しようとしたときに
自動的に生成されるフォルダである。

アプリケーションからは禁止されているフォルダ内へのアクセスが
成功したように見える。