初版作成 2021.4.19
最終更新 2024.04.01
以下の設備を整備することが望ましい ・2 画面使えるパソコン (1 画面だと遠隔の学生とのやりとりが非常にしづらくなる) ・ホワイトボード講義用に書画カメラ ・パワポ講義用にビデオスプリッタ (HDMI スプリッタ) とプロジェクタ 以下では Teams を使うときの方法を述べるが、 Zoom でも同様であると思われる。
書画カメラでホワイトボードを撮影する。 「デバイスの設定」でカメラとして書画カメラを指定する方法はダメである。 解像度が 640x480 程度に落ちる。 「画面共有」すると、解像度が 1920x1080 になるので、 ホワイトボードの映像を画面共有を用いて配信する。 2 つ方法がある。 (1) 書画カメラ付属アプリを用いる 通常、書画カメラにはアプリが付属しており、そのアプリで 書画カメラの映像をリアルタイムで映すことができる。 付属アプリには「拡大・縮小」「コントラスト調整」などの 機能が付いているので、見やすくなるよう調整する。 付属アプリのウィンドウを最大化し、そのディスプレイを画面共有する。 (2) カメラからのコンテンツを共有する Teams の画面共有において「カメラからのコンテンツ」 というメニューがある。 「ホワイトボード」「ドキュメント」「ビデオ」のどれかを選択する。 後から「設定」→「コンテンツの種類」で再選択が可能である。 デフォルトでホワイトボードの領域を検出しようとする。 「エッジを検出しない」のアイコンをクリックすると、 画面全体を送信する。 「ホワイトボード」は高度な画像処理が行われる。 (a) ホワイトボードの前に立った人間は半透明になり、 ホワイトボードに書かれた文字は、文字の前に人物や物体が 来ても隠れることはない (b) ホワイトボードは白くなる 上記の効果は絶大である。圧倒的に (2) の方が優れている。 また (2) の方がホワイトボードの広い範囲を映すことができる。 (1) の方法のメリットは、書画カメラ付属アプリを最大化せずに用いると、 1 つの画面の中に、ホワイトボードの内容と 別のアプリのウィンドウ(ex. ブラウザ、パワポ)を同時に 複数表示できることである。
ノートパソコンの外部出力端子にビデオスプリッタを接続し、 セカンドディスプレイとプロジェクタの入力端子に分配する。 セカンドディスプレイにパワポのウィンドウを開き、 それを画面共有する。 メインディスプレイは遠隔の学生とのチャットなどに用いる。 ビデオスプリッタがない場合、パワポの画面はプロジェクタ のみに投影される。教師が学生の方向を向くとき、 プロジェクタの画面は背後にあるので、授業が非常にやりづらい。 ビデオスプリッタは必要である。
以下のケースに遭遇した ・ノートパソコンのメイン画面は 1366 x 768 ・外付けセカンドディスプレイは 1920 x 1080 書画カメラ専用アプリのウィンドウをセカンドディスプレイ で表示し、最大化しても画面一杯にならない。 セカンドディスプレイの解像度を 1366 x 768 に落とすことで 解決した。その方法は以下の通り。 画面で右クリック ---> ディスプレイ設定 ---> ディスプレイの解像度
・スピーカー ノートパソコンの内蔵スピーカーでは、音量不足である。 自宅で受講する学生の声を、教室の受講生が快適に聞くには、 外付けのスピーカーが必要である。 スピーカーフォン(スピーカー兼マイク)という製品がある。 技術棟講義室では「eMeet Luna Lite スピーカーフォン」 という製品を使っている。 内蔵マイクは、ノイズキャンセル付きで 360 度方向の 音を拾う機能を持つ。ノイズキャンセルの機能は非常に強力で、 空調機の音は完全に消える。 ・マイク 上記のようなスピーカーフォン(8〜10人程度の会議の音を拾う)を 使う方法と、教師の胸ポケットに付けるワイヤレスマイクを 使う方法がある。それぞれ以下の長所短所がある。 スピーカーフォン内蔵マイク 長所:教室内の学生の声も拾える 短所:教師の声が教室の壁で反響するので、 教師の声はワイヤレスマイクを使うのに比べると 若干聞きづらい ワイヤレスマイク 長所:教師の声が明瞭に聞こえる 短所:教室内の学生の声を拾うのは困難 教師の顔の向きによって音量が変化する 教室の中に居ると室内の人間の話し声は明瞭に聞こえる。 しかし、マイクを通してだと、反響やノイズなどのため、 少し聞きづらくなる。 人間は、壁の反響をキャンセルして人の声だけを拾う処理を 脳内で行っているようだ。 いずれの場合も、ノイズを発生させないよう、気をつける必要が ある。胸に付けるワイヤレスマイクの場合、服がこすれる音などが 入らないようにする。 教師の胸に取り付けるワイヤレスマイクとして 私は以下の製品を使っている。 Alvoxcon UM310 USB 接続 無線 (UHF) ワイヤレスマイク 上記の製品は 1 つ不便な点がある。 出力を 10 段階で調節でき、電源を切ってもその値は記憶される。 しかし、現在の値を確認できない。 通常は出力 max で用いるので、実用上は問題ない。
教師は 2 画面あり、そのうちの 1 個が学生のディスプレイの横に 設置されているサイドディスプレイに表示される。 そのディスプレイを共有する。 もう一つのディスプレイを遠隔の学生とのチャットなどに用いる。 Teams は Web ブラウザ版しか使えない。ゆえに、 遠隔の学生の PC を「制御を取得」で操作することが できない。 (謝辞) 情報館における設定作業では藤田さんに色々と お世話になっています。ありがとうございます。
教卓のディスプレイとプロジェクタの画面は 以下の 2 つの使い方がある。 (1) ディスプレイとプロジェクタは同一画面(複製モード) (2) ディスプレイとプロジェクタは別の画面(拡張モード) ディスプレイを遠隔の学生とのやりとりに使い、 プロジェクタでパワポの画面を写すと 2 画面使える。 しかし、教卓からプロジェクタの画面はかなり見づらい。 教室備え付けの PC はカメラ、マイクがない。 ・Web カメラは持参する ・マイクは Web カメラ内蔵のものを使ってもよいが、 私は UHF 接続のワイヤレスマイクを使用している。 ・スピーカーは教室備え付けのものが使える。 タスクバー右下のスピーカーのアイコンをクリックし、 出力先を正しく設定する Teams のウィンドウを最小化すると、 スライドショーの画面と Teams の最小化された画面が 共存する。
奈教の情報館では、Teams は 2022.7 の時点でブラウザ版しか使えない (スタンドアロン版は毎回インストールすれば使えるらしい(未確認))。 ブラウザ版は学生の画面を遠隔操作することができない。