PDF ファイルの作成方法
初版 2006.2.10 最終改訂 2012.5.2
Adobe Acrobat を使う場合の方法は以下の通りです。
Word など Windows アプリケーションの場合
- アプリケーションの「印刷」メニューにおいて、
出力先プリンタを Acrobat のバージョンが 5 以下の場合は
「distiller」、6 以上の場合は「Adobe PDF」に設定する。
- 「プロパティ」→「Adobe PDF 設定」において、
「PDF 設定」を「高品質印刷」に設定する。
アーク印刷株式会社の
www.arcdtp.co.jp/images/pdfnow.pdf によると、印刷業者に
渡す場合、「プレス品質」より「高品質印刷」の方が良いと書いてある。
「フォントを送信しない( 5 以下は Distiller にフォントを送信
しない)」のチェックを外す。8 にはこのメニューはないので、
フォントは必ず送信されるようだ。10 の場合「システムフォントのみ
使用し、文書のフォントを使用しない」のチェックを入れておく。
なぜかこのチェックを入れると文書のフォントである
TrueType フォントが埋めこまれる。
チェックを外すとなぜか Type I のフォントが埋めこまれる。
よく分からない。
- 「用紙/品質」のタブの「詳細設定」ボタンを押す。
「グラフィックス → TrueType フォント」を「ソフトフォント
としてダウンロード」に設定する。「ドキュメントのオプション →
PostScript オプション → TrueType フォントダウンロードオプション」
を「アウトライン」に設定する。Acrobat 10 の場合、
ここでの設定を怠っても結果は変わらない。
- 出来た PDF のファイルのプロパティを見て埋めこまれているフォント名
を確認する。TryeType のフォントが埋めこまれていれば OK である。
Unix 上の TeX の場合
- dvi2ps あるいは dvips を使って PostScript ファイルを作成する。
TeX のファイルを dvi2ps や dvips を
使って PostScript に変換する場合、欧文フォント(Computer Modern)は
ビットマップフォントとして埋めこまれる。
このとき、600 dpi のフォントを使うようにする。300 dpi のフォントだと斜めの線がギザギザになる。
- Distiller を使って PDF に変換する。dvips の場合、以下の現象が発生する。
- Distiller ver.4, 5 の場合、ジョブオプションが Press では「%%[ Error: Ryumin-Light not found,
using Font Substitution. Font cannot be embedded.]%%」という
エラーが出て PDF ファイルが作成されないので、Print に設定する。Windows の
「用紙/品質」→「詳細設定」に対応するメニューは存在しない。
- Distiller 8 の場合、「標準」「高品質印刷」では正常に変換が完了するが、
「プレス品質」では PostScript error が発生して変換不可能。
- idraw を用いて作成した図を含む PS ファイルの場合 Distiller 4, 8 ではエラーなく変換出来るが、
Distiller 5 ではエラーが出て変換出来ない。
- ulem.sty を使用して作成した点線のアンダーラインは、
Distiller 4, 5 では正常に変換されるが、Distiller 8 では線幅が太くなり、点の間隔が不均一になる。
- 薮作成のオリジナルソフト ycont -tile → xy2ps で作成した図は、
Distiller 4,5 では正常に変換されるが、Distiller 8 ではおかしくなる。
それを回避する方法は、「設定」→「Adobe PDF 設定の編集」→「詳細設定」に
おいて「グラデーションをスムーズシェーディングに変換」のチェックを外す。
2 つ以上の PDF ファイルをつなげて、両面印刷で印刷する
- 1 つの PDF ファイルを Acrobat で開きます。
- 「文書」→「挿入」→「挿入するファイルの選択」でもう 1 つの PDF ファイル
を開いて挿入します。挿入場所は「ページの前に挿入」or「ページの後に挿入」の
いずれかを選びます。
- 印刷します。プリンタのプロパティで両面印刷に設定します。