教師が Teams を使うときの覚え書き

初版作成  2020.10.1
最終更新  2020.10.14


◆◆ 使うにあたって ◆◆


快適に使うには 2 画面必要である。

「パワポのスライドショー講義」「書画カメラによる板書講義」
「エディタ画面を共有するプログラミングの講義」
「PDF ファイルの提示」など、講義においては、画面共有を多用する。

私の場合、1 つの画面全体を画面共有する
(理由は画面共有の項で説明)。
以下の理由により、サブ画面が必要である。

(1) 学生の様子を見る
  ex. 手を挙げる機能の使用時、誰が手を上げているかを確認する

(2) 学生に見られたくないものをサブ画面に置く
  ex. google で検索した結果を学生に見せる場合を考える。
    ログインしている場合、1 文字入れた瞬間に過去の検索履歴が
    多数表示される。この中に見られたくないものがあるかもしれない。
    検索はサブ画面で行い、結果が表示されてから、ブラウザの
    ウィンドウをメイン画面に移動させる。

メイン画面を正面に置き、サブ画面を左右のどちらかに置く
(私の場合、書画カメラを右側に置くので、サブ画面は左)。
サブ画面は細かい文字を常時見るわけではないので、高解像度は不要である。
大昔に使っていた 1024x768 のアナログディスプレイをアナログ接続
しても、十分であると思われる。

よほど古いパソコンでなければ、ディスプレイ出力は 2 つ
以上持ち、2 画面に対応している。

ディスプレイを 2 個用意できない場合は、
Teams は 1 つの ID で複数のデバイスからログインできるので、
「デスクトップパソコン と ノートパソコン」
「パソコン と タブレット」
のように 2 つのデバイスでログインする方法もある。


◆◆ 自動更新 ◆◆


Teams は自動更新されるが、自動更新されない場合がある。
この場合は、手動で行う。2020.9 中旬に画面構成が大きく
変化した。それまでは、ウィンドウが 1 個だったが、
それ以降は 2 個になった。

● バージョンの確認

右上の自分の名前のアイコン → 情報 → バージョン

● 更新

右上の自分の名前のアイコン → 情報 → アップデートの確認


◆◆ デバイスの選択 ◆◆


マイク、カメラが複数接続されているとき、
選択する方法は以下の通り。

右上の名前のアイコン → 設定 → デバイス


◆◆ 画面共有の Tips ◆◆


左上の「コンピューターサウンドを含む」を on にすると、
youtube の再生音も送信できる。

画面共有を開始すると、「〇〇で会議中」のウィンドウは
最小化される。タスクバーをクリックし、再度表示させる。

画面共有をする場合

 (1) 1 つのディスプレイ全体を共有する
 (2) ウィンドウを共有する

の 2 通りがある。

 ・(1) は複数のウィンドウを表示することができる
 ・パワポ講義の場合、スライドショーをすると 1 つの
  画面を専有するので、結局 (1) と同等である
 ・(2) はウィンドウがちらつくことがある
  書画カメラの付属アプリの画面はかなりちらつく

などの理由により、私は (1) を使っている。


A さんの画面を共有している状態で、B さんが画面共有を行うと、
A さんの画面共有は自動的に解除され、B さんの画面が共有される。


画面共有時、マウスカーソルを大きくしておくと見やすい。
Windows 10 の場合
左下の Windows アイコン → 設定 → デバイス → マウス
→ マウスとカーソルのサイズを調整する → ポインターのサイズを変更する
2〜3 がお勧め
マウスカーソルに色を付けても良いかもしれない


◆◆ パワポ・スライドショー講義の Tips ◆◆


パワポでスライドショーをする場合、

 スライドショー ----> モニター

を以下のように設定する。

 ・モニタ:自動 ではなく 主モニター(あるいはそれに該当するモニタ)
 ・発表者ツールを使用する のチェックを外す

これを怠ると、以下の問題が発生する。

 ・メイン画面とサブ画面の両方をパワポが専有する
 ・現在のスライドと次のスライドの両方が表示される

パワポ講義ではアニメーションを使うことも多い。
アニメーションは 2 通りある

 (a) 順番を設定しておき、クリックした順番に動作
 (b) クリックした場所でアニメーションが実行

(b) は学会発表などの通常のプレゼンでは使わないが、
授業においては、付箋を剥がしていくような効果なので、
使える。その方法は ここ で説明している。


◆◆ 書画カメラを用いた板書講義 ◆◆


書画カメラで A4 の紙を映し、太いボールペン
(1 mm の水性ボールペンを推奨)で書くことで
板書の代替ができる。

Teams のカメラデバイスを書画カメラに設定するのは、
以下の問題があり、実用的ではない。

・解像度が低いので文字がボケる
・授業者の確認用映像は左右反転し、小さいので、見づらい。

そこで、

  画面共有をすると、1920x1080 の解像度が送信される

という性質を利用して、以下の方法で授業を行う。

書画カメラにはアプリが付属している。私の場合

  書画カメラ:プリンストン  PDP-U8MA  価格 約14000 円
  付属アプリ:Ez DoQ Pro

という機材を使っている。
付属アプリは以下の機能を持っている。

  書画カメラの映像を、リアルタイムで表示する

ピント調節、拡大・縮小、明るさの調節などが可能なので、
大変便利である。

(1) 付属アプリをメイン画面で大きく表示する(全画面表示を推奨)
(2) メイン画面全体を画面共有する

という方法で、高解像度 (1920x1080) の書画カメラ画像を送信
することができる。

  Teams が Web カメラを使っていると、書画カメラの付属アプリが
  書画カメラにアクセスできない

という現象が起こることがある。そのときは、Teams のカメラを
off にする。


◆◆ 会議の設定 ◆◆


右上の「会議」の右側の V

(1) 今すぐ会議 …… 会議を直ちに始める
(2) 会議をスケジュール …… そのチームのメンバーの予定表に会議を表示

(2) の時刻設定は、予定表に表示される時間帯を決めるものであり、
会議の開始時刻・終了時刻を強制するものではない。

毎週○曜日に設定しておくと、便利である。


◆◆ 出欠表を取る ◆◆


参加者を表示 をクリック
 ↓
参加者の右の …
 ↓
出席者リストをダウンロード

会議の設定者のみが出席者リストをダウンロードできる


◆◆ 授業資料のファイルを置く ◆◆


一般 → ファイル  のトップフォルダは誰でも変更・削除が可能
学生に書き換えられては困るファイルは「クラスの資料」に置く

左端の「+新規」→「フォルダー」で新規フォルダを作成可能
だれでも作成可能で、だれでも変更・削除可能

◆◆ 手を挙げる ◆◆


「参加者を表示」しておいて、
生徒が「手を挙げる」アイコンをクリックすると、
学生の名前の右方に「手マーク」が現れる。

ウィンドウ右側に名前を表示しているとき、
手を挙げた人が一番上に表示されるので、
参加者多数でも見落とすことはない。

スマホの場合は … メニューの中に
「手を挙げる」がある。

「私の声が聞こえている人は手を挙げてください」
「ここまでできた人は手を挙げてください」
など手を挙げる機能はよく使う。


◆◆ 提出物の課し方 ◆◆


上端の「課題」→「作成」→「課題」

点数やタイトルは後からでも変更可能

何も設定せずに「割り当て」を実行すると、直ちに課題が出現する。

課題が出現する日時を指定したい場合は、
「期限日」の下の「編集」をクリックし、
「今後割り当てるようスケジュール設定する」にチェックを
入れると、課題の出現時刻(投稿日と投稿時間)を設定可能

課題を出現する時刻を設定し忘れて、出現してしまった場合、
時刻を再設定することはできない。いったん削除する必要が
ある。


生徒が課題を提出するとき、
「何らかのファイルをアップロードする」ことになる。

・Word のファイル
・動画
・写真

などが可能である。複数のファイルを提出可能

スマホで Teams にログインし、スマホの中の動画や写真を
提出させることができる。

ノートを写メしたものを提出させる場合、画像が暗くて
見づらい場合がある。
生徒に CamScanner というアプリを使ってもらい、
文字が見やすい白背景の画像を送信してもらう。

課題は点数・コメントを付けて返却することができる。

一度、返却した後、点数やコメントを修正することが可能。

名簿、採点結果、コメントなどは「成績」の「Excel にエクスポート」
を選択すると、csv ファイルとしてダウンロードできる。
Excel で読み込むことができ、成績をつけるのが容易である。

「課題」のところからダウンロードすると、その回のテストの
点数のみがダウンロードされる。


◆◆ ピン止め と スポットライト ◆◆


指定した人を画面に大きく表示する機能である

● ピン止め

「A さんの上で右クリック」→「ピン止めする」で、
A さんを大きく表示する

画面共有をしている状態でも、A さんをピン止めすると、
A さんを拡大表示する。

● スポットライト

ピン止めの操作は、その操作をした個人の画面のみに
影響するのに対して、スポットライトで指定した人は、
会議参加メンバー全員の画面において拡大表示される。

スポットライトを浴びている人は「参加者を表示」で
現れる領域にスポットライトマークが表示される。

スポットライトの設定は、管理者でなくてもできる。

A さんがスポットライトを浴びている状態で
以下の動作をする。

画面共有なし
 B さんをピン留めすると A さんと B さんで画面は 2 分割される

画面共有あり
 A さんをピン留めしても画面は変わらない
 B さんをピン留めすると B さんが画面一杯に表示される。

◆◆ 授業の録画 ◆◆


授業を録画すると以下のことが起こる。

(1) 録画した動画は web.microsoftstream.com/video/ 以下に格納される。
(2)「投稿」に動画 url へのリンクが自動作成される。
(3) 動画 url を示したメールが送られてくる

(3) のメールのリンク(url)をクリックすると、
ブラウザが起動し、動画が再生される。

動画は web.microsoftstream.com の下にあるので、
office365 の ID を持つ者しか見ることができない。

管理者以外はダウンロードできない。

      ----------

(2) は 1 週間経つと消えてしまう。
1 週間経過しても生徒がアクセスできるようにしたい場合は、

  新しい会話 → stream

で動画の url をコピペし、「Microsoft Stream への
リンクを挿入します」をクリックする。

そして動画のコメントを記入する(ex. 日付と内容など)。

      ---------

録画したものを見られたくない場合は、ファイルの置き場所である
web.microsoftstream.com から削除する必要がある。

動画の削除、ダウンロード、アップロードは
以下のように行う。

  office365 のサイトにサインイン → 左端の「点 9 個のアイコン」
  → すべてのアプリ → stream → マイコンテンツ → ビデオ

ビデオの右端の … に削除/ダウンロードなどのメニューがある。
右上のニコニコマークの 2 つ左にアップロードのメニューがある。


◆◆ チームのコードの生成 ◆◆


左側のチーム名の右側の … → チームを管理 → 設定 → チームコード


◆◆ 会議の保留 ◆◆


会議 A に参加中、会議 B に参加すると、
会議 A は保留状態になる。会議 B を終了すると、
会議 A に戻ることができる。


◆◆ USB 接続ヘッドセットの使用 ◆◆


私の通常の環境である

 ・音声入力:Web カメラ付属マイク
 ・音声出力:デスクトップパソコンのアナログオーディオ出力を
       アンプを使ってスピーカーで鳴らす

の場合、数秒おきに「カチ」という音が不規則に発生する
ことがある(ハードウェアの故障であった)。
これが発生した場合は、やむをえず、ヘッドセットを使用する。

音声出力を「ヘッドセット」と「パソコンのアナログオーディオ出力」
とで切り替えるため、ヘッドセットは USB 接続のものを使っている。

ヘッドセットは疲れるので、何コマも連続して使うのはつらい。

私が使っている Razer のヘッドセットはミュートボタンがあり
(ミュートボタンが飛び出して赤色が見えるときミュート)、
知らない間にミュートボタンを押し「音声が出ない」と
悩んだことがあった。


◆◆ プログラミングの授業の方法 ◆◆


Excel VBA のプログラミングの授業は
以下の方法でオンラインで実施した。

(1)「Excel」「VBAエディタ」の 2 個のウィンドウを
  メイン画面に開き、メイン画面全体を共有する

(2) 生徒がエラーが解消できないなど困っている時、
  生徒の画面を共有 → 教師が制御を要求
  で教師が生徒のパソコンを操作することで、解決する。

(1) は生徒が見やすい画面になるよう、可能な限り
巨大な文字を使うことが望ましい。
Excel のシートは 140 % 程度で表示し、
VBA エディタのフォントサイズは 22 pt に設定した。

生徒は「教師の画面を見る」と「自分のプログラムを作る」
ための 2 画面あると便利である。

電子回路シミュレータの授業も同様の方法で実施した。

◆◆ 電子工作の授業の方法 ◆◆


ブレッドボードの配線を含む電子工作、
ハンダ付けを含む電子工作、は以下の方法で
実施できる。

(1) 教員側

書画カメラを使い、模範となる電子回路、ブレッドボードなどを映す。

「書画カメラ付属のアプリ」「指導書を表示した Word」
「プログラムを表示した Arduino エディタ」などの
ウィンドウをメイン画面に開き、画面全体を共有する。

(2) 生徒側

生徒の回路が動かないなどのトラブルシューティングは
以下のように行う。

生徒はパソコンとスマホの 2 台でログインする。

 ・パソコンの画面で教師の説明を見る。
 ・スマホは自分が作成した回路を撮影する。

Teams で複数のデバイスでログインしたとき、
最後にカメラを on にしたデバイスのカメラが優先
される。従って、スマホのカメラを最後に on にする。

スマホスタンドはダンボールとガムテープで自作できる。
100 円ショップに行けば、300 円でスタンドが買える。
アマゾンに行けば、1000 円で買える。

生徒のスマホのカメラをトラブルが発生している箇所に
向けてもらい、それを教師が見て指導する。

教師が「生徒のスマホカメラの画面」を大きく表示する
方法は以下の 3 つがある。

 (1) 生徒の画面をピンどめする
 (2) 生徒の画面をスポットライト
 (3) 生徒に画面共有してもらう

(3) は生徒にスマホ操作の必要があるので、生徒にとって
少し煩雑である。
(1) と (2) は教師の画面は同じだが、トラブルが
起こってない他の生徒にとっては、画面が異なる。

(1) は教師の画面(画面共有)が大きく表示される。
(2) はトラブルが発生している生徒のスマホ画面が大きく表示される

トラブルは個別指導なので、他の生徒は自分の作業をしている。
(1) と (2) に大きな差はないかもしれない。


◆◆ 謝辞 ◆◆


以上のことは、自分で発見したこと、
色々な人から教えていただいたことをまとめたものです。

以下の方々に感謝します(時間順)。
(名前を忘れている人がいるかも知れません)

中山先生
古田先生
世良先生
理科 4 年生の石田さん
学生支援課の小森さん
橋崎先生